刀剣博物館
Japanese Sword Museum
概要
博物館の概要
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)が運営する、日本刀専門の博物館として国内随一の権威を誇る施設である。1968年(昭和43年)に東京都渋谷区代々木に開館し、以来半世紀にわたり日本刀文化の保存・普及の中核を担ってきた。2018年(平成30年)1月、墨田区横網の旧安田庭園に隣接する現在地に移転し、最新鋭の展示設備と空調管理システムを備えた新館として生まれ変わった。移転先は両国国技館のすぐ近くに位置し、日本の伝統文化が集積するエリアにふさわしい立地となっている。
所蔵品と展示
所蔵品は国宝・重要文化財を含む刀剣類を中心に、刀装具、甲冑、古文書など約200点に及ぶ。常設展示では、平安時代の古刀から江戸時代の新々刀まで、日本刀の歴史を通覧できる構成となっており、五箇伝(山城伝・大和伝・備前伝・相州伝・美濃伝)それぞれの特徴を比較鑑賞できる。刀身の地鉄の肌合いや刃文の美しさを最大限に引き出す照明設計は、国内外の専門家から高い評価を受けている。
鑑定と企画展
NBTHKが発行する鑑定書(特別保存刀剣・保存刀剣等)は日本刀の品質保証として世界的に認知されており、本館ではその鑑定基準に基づいた刀剣の見方を体系的に学ぶことができる。年間を通じて4回の企画展・特別展が開催され、テーマに沿った名刀の集中展示は毎回刀剣愛好家の注目を集める。また、NBTHK主催の鑑定会・研究会・鑑賞会が定期的に開催され、実際に刀を手に取って鑑賞する「手持ち鑑賞」の機会も提供される。
館内サービス
館内のミュージアムショップでは、NBTHK刊行の専門書籍や刀剣関連グッズが充実しており、『刀剣美術』誌のバックナンバーも入手可能。刀剣に関する基礎知識から専門的な研究資料まで、幅広い層の来館者に対応している。日本刀を初めて鑑賞する方にも、鑑定眼を磨きたい上級者にも、それぞれの深度で日本刀の世界に没入できる、まさに日本刀の殿堂というべき施設である。
見どころ
- 国宝・重要文化財指定の名刀を含む約200点の所蔵品。平安期の古刀から幕末の新々刀まで、日本刀一千年の歴史を網羅する展示構成
- NBTHK鑑定書(特別重要刀剣・重要刀剣・特別保存刀剣・保存刀剣)の基準を実物とともに学べる、鑑定眼養成に最適な展示解説
- 刀装具・鐔の専門展示室を備え、金工技術の粋を集めた名品の数々を鑑賞可能。後藤家・横谷宗珉など名工の作品も展示
- 年4回の企画展・特別展に加え、NBTHK主催の鑑定会・研究会・手持ち鑑賞会を定期開催。実際に刀を手に取る貴重な機会を提供
- 最新の照明・空調設備により、地鉄の肌合い・刃文の働きを最適な環境で鑑賞可能。国際的にも高評価を受ける展示空間設計
※開館時間・展示内容は変更される場合があります。訪問前に公式サイトをご確認ください。