熱田神宮
Atsuta Shrine
概要
神社の概要
三種の神器のひとつ「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」を御神体として祀る、創建1900年以上の歴史を持つ日本有数の古社である。『古事記』『日本書紀』に記される草薙剣は、素戔嗚尊(スサノオノミコト)が八岐大蛇を退治した際にその尾から出現した神剣で、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征の折に携えたとの神話で知られる。草薙剣そのものは深奥に安置され、天皇ですら目にすることが許されないとされる至高の神宝であるが、その存在こそが熱田神宮を日本刀の聖地たらしめている。
神剣と伝説
宝物館には、古来より武将や貴族が奉納した名刀・刀装具が多数収蔵されている。国宝「短刀 銘 来国俊 正応五年壬辰十月十三日」は、来派の名工・来国俊が正応5年(1292年)に制作した在銘年紀の短刀で、来国俊の技量の高さを示す第一級の作品である。重要文化財の刀剣も複数所蔵され、神社所蔵の刀剣コレクションとしては国内最大級の規模を誇る。刀剣のほか、古代の銅鏡・舞楽面・絵画なども展示され、熱田神宮の悠久の歴史を体感できる。
宝物館
境内は約19万㎡の広大な杜に包まれ、樹齢千年を超える大楠が静謐な空気を漂わせる。信長塀(織田信長が桶狭間の戦いの勝利を感謝して奉納したとされる土塀)、別宮八剣宮、清水社など、境内の見どころも多い。名古屋の都心に位置しながら、一歩境内に入ると都会の喧騒が嘘のような神聖な空間が広がる。参拝の後に宝物館を訪れ、草薙剣の伝承に思いを馳せながら奉納刀剣を鑑賞する──日本刀と神道の結びつきを最も深く体感できる、唯一無二の聖地である。
信仰と影響
境内には「宮きしめん」の名店があり、参拝後の食事にも事欠かない。名古屋名物のひつまぶしの名店も周辺に多い。
見どころ
- 草薙剣(御神体・非公開)──三種の神器のひとつ。素戔嗚尊が八岐大蛇の尾から得た神剣を、日本武尊が東征に携えたとの神話。天皇ですら拝することが許されない至高の神宝
- 国宝「短刀 銘 来国俊 正応五年壬辰十月十三日」──来派の名工・来国俊による在銘年紀の傑作短刀。鎌倉後期の山城伝を代表する技巧と美意識を凝縮した第一級品
- 宝物館の奉納刀剣コレクション──古来より武将・貴族が奉納した名刀・刀装具を多数収蔵。神社所蔵としては国内最大級の刀剣コレクション
- 境内の歴史的見どころ──信長塀(桶狭間の戦勝報謝)、樹齢千年超の大楠、別宮八剣宮、清水社など。約19万㎡の神域は都心とは思えない神聖な空間
- 日本刀と神道の深い結びつきを体感──草薙剣の伝承に思いを馳せながら奉納刀剣を鑑賞する、他に類を見ない精神的体験
※開館時間・展示内容は変更される場合があります。訪問前に公式サイトをご確認ください。